日本財団 図書館


 

1-2. 姫路港
姫路港は瀬戸内海の東部、播磨地域のほぼ中央に位置する特定重要港湾で、港湾区域約5,270haを有し、港湾区域は東西約18?にわたり、隣接する重要港湾東播磨港とともに播磨工業地帯の中枢港湾として重要な役割を果たしている。
旧飾磨港は、古くから内海航路の要港として栄え、昭和6年主要港湾に編入された。昭和8年から昭和13年まで6ヶ年計画として防波堤及び埋立工事が実施され、その間昭和10年2月第2種重要港湾に指定された。
旧広畑港は、昭和12年日本製鐵(現新日鐵広畑)の増産計画に基づき近代的鉄鋼一貫作業工場として、飾磨郡広畑村(現姫路市広畑区)に建設された広畑製鐵所の原料陸揚げ及び製品積出しのため、昭和13年から昭和20年まで日鐵により岸壁・防波堤・航路・泊地等の港湾施設が整備された。
旧網干港は揖保川の派流網干川河口にあって、古くから播州平野の産米・木材・醤油等の積出港として繁栄してきた。
昭和26年1月19日飾磨港・広畑港・網干港を包含し、姫路港として重要港湾に指定され、昭和34年4月開港に指定された。
昭和33年通商産業省の鉱工業整備地帯として播磨地区が指定されたのに伴い、その中心港として港湾整備5ヶ年計画(昭和33年〜昭和37年)に基づき、飾磨港区の−10m岸壁、広畑港区の航路浚渫、網干港の防波堤・浚渫等の工事に着手した。
さらに昭和38年に播磨地区が工業整備特別地域に指定されるに及び、播磨地区の中枢を成す港湾として昭和42年6月特定重要港湾に指定された。これにともない港湾区域も拡張され白浜港区・東部工業港区・飾磨港区・広畑港区・網干港区・西部工業港区の6港区よりなる東西18?にわたる港湾として現在の姫路港の形態を整えた。
出所:兵庫県「姫路港要覧」

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION